もし車検切れになったら『仮ナンバー』を取る。免許証、自賠責保険証、印鑑、手数料650円、切れた車検証を持って区(市町村)役所に行く。車検の手続き自体はまったく同じ。

車検がいったん切れてしまっても、車検の手続き自体はまったく同じ。ただ車検の有効期間は、その検査を受けた日から2年間になる。

問題は、車検場に行くには公道を走って行かなければならない。でも車検が切れていたら、公道は走れない。どうするかというと、2つやり方がある。ひとつはトラックに載せて車検場まで運ぶ。車検場内の移動は自走してもいい(厳密に言うとだめなのかもしれないが)ので、検査ラインに並んで、車検)を取れば晴れて公道を走れるわけだ。

でも通常は、仮ナンバーというのを取る。わりと手軽に取れるので、しっかり覚えておいてほしい。たいていは、市役所などの庶務課がこの仮ナンバー発行業務をやっている。市町村によって申請場所が異なることがあるので、管轄の運輸支局に間い合わせると教え
てくれる(管轄は運輸支局なのだ)。

仮ナンバーを申請するには、①免許証、②切れた車検証、③自賠責保険証(車を動かす日が保険に入っていること。原本でないとだめ)、④印鑑(二文判でいい)この4つが必要。あらかじめ、車を動かす日を決めておいて、手数料650円の印紙を申請書に貼るだけ。

申請書には、車を動かすコースを書き込むところがある。例えば、自宅からA運輸支局までのルートを書けばいい。

仮ナンバーの有効期限はその移動コースによって決まってくる。だいたい2~3日しか許可にならない。仮ナンバーの申請は前日もしくは当日だ。返却は切れてから5日以内。もし紛失したり破損したときは、1540円を払うことになる。

①検査場は全国どこでもOK。②車検が切れる1か月前から受けつけてくれる。③車検に要するトータル時間は、約1~2時間だ。④受付時間が決まっているので確認しておく。

ユーザー車検を受けるのは、運輸支局とその支所的存在である自動車検査登録事務所(軽自動車は、違う)。通称、車検場とかリクジと呼ばれているところ。令国には、この車検場が約100ほどある。例えば東京の場合、品川の東京運輸支局のほかに、足立、練馬、多摩、八工子にそれぞれ検査事務所があり、合計で5か所だ。

新規登録とか構造変更検査(改造した場合の検査)などは、その車の登録リクジに行かないと受けつけてくれないが、通常の継続検査(車検)は、どこでも受けつけてくれる。東京の車が、長崎のリクジで車検を取ることもできるわけだ。

車検はいつの時点から受けつけてくれるかというと、車検が切れる1か月前から(実はその前でも受けつけてくれるが車検期間が短くなる)。例えば、6月10日に切れるとしたら5月11日から受けつけてくれるわけだ。仮に5月11日に車検を取ったとしたら、次の車検は、6月10日から2年後となる。受けた日から数えて2年間ではない。

車検にかかる時間はどのくらいかというと、書類を作ったり、受付をしたり、検査ラインで検査白体を受けたりで、トータルで1時間~2時間ぐらい。検査ラインそのものは約10~12分だが、書類にまつわる手続きや順番待ちに時間がかかるのだ。

車検の受付時間は、たとえば9時から11時30分、午後は1時から3時30分までとか決まっているので、あらかじめ電話などで確認しておくこと。 

そういった心配をなくすうえでも、自分でしっかりチェックすることがユーザー車検の正しいスピリッツだ。自信がないところは修理工場に頼めばいい。

僕の友達でかつて高級車に乗っていた若者が、3年目、つまり最初の車検のときはユーザー車検をやった。ところが、5年目、つまり次の車検のときんは整備工場にお願いしたのだ。

彼の選択には、自分の整備実力とか、日本の車両の点検に対する正直な感情が良く現れていると思う。

実は、国上交通省お墨付きの車検ラインをパスしても、国上交通省や車検場が安全を保証するわけではない。その検査を受けた時点で「保安基準をクリアしていたから、公道を走る許可を与える」というだけなのだ。

コミックみたいな話だが、車検に通った車が車検場を出た途端、ブレーキが壊れ事故った、なんて実例がある。たかが、10~12分の検査で完璧さは求められない。ある程度の安全性を確認するだけと思ってほしい。

でも、だからといって、僕は車検制度がなくなったほうがいいとは思わない。アメリカのフリーウェイでは、道端にバーストしたタイヤが転がっていたりする。日本に比べ状態の悪い車が多いので、事故が多いことを物語っているのだ。

日本の車検制度そのものは、かなり時代錯誤の部分はあるが、基木精神がもっと使用者側の論理に立脚したものであればいい。